御領分社堂
南部領宗教関係資料@

岸 昌一編
(元 岩手県宮古市史編纂室長/1940年生まれ)


2001年10月刊
B5判・212頁・並製本
ISBN4-87294-224-8
2800円
 宝暦13年(1763)、南部藩領内(岩手県・青森県)に存在する社堂(接社・末社合わせて)2384社の、規模、現状、祭神、縁起、由来、管理者を記載。社堂がない場合は社地のみ、いつ無くなったか、山自体が神体であるなど、精密な記載となっている。
 宝暦9年、幕府の御触を契機に始まった領内の社堂調査は、神道に関わる調査の枠を超えて、修験をはじめとする全社堂におよんだ。
 現在まで多くの人々がこの「御領分社堂」を資料として利用しているが、目的によって資料の扱いが部分的であったり、特定の地域を限定して利用されてきた。
 しかし、地域文化は一地域だけで存在するものではなく、地域の相関関係の中で存在意義がある。そのためには、すべてを翻刻し、広い地域の中でそれぞれの地域を、あるいは関連する地域を考察する必要がある。
 そこには、南部領という広大な地域内に生き続けて来た人々の信仰の足跡が見られ、その歴史と民俗を合わせ窺い知ることができる。
 
【主要目次】
第一巻 修験持社堂  683
第二巻 寺院・社人持社堂  375
第三・四・五巻 俗別当持社堂   1326
上田通 向中野通 徳田伝法寺通 日詰長岡通 雫石通 沢内通 二子万丁目通 安俵高木通 八幡寺林通 鬼柳黒沢尻通(以上、第三巻)
大迫通 遠野通(以上、第四巻)
大槌通 宮古通 野田通 沼宮内通 福岡通 三戸通 五戸通 七戸通 田名部通 花輪通(以上、第五巻)
【続刊予定】
寺社記録/報恩寺末寺留/篤焉家訓
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