戦国期江戸湾海上軍事と
行徳塩業

千野原 靖方 著
(房総中世史研究所主宰/1946年生まれ)


2001年7月刊
A5判・348頁・上製本・函入り
ISBN4-87294-209-4
6900円



【主要目次】

「第1部では、江戸湾を舞台に覇を競った北条氏と里見氏の海上軍事力の実態、船軍の様相、制海権および浦支配の在り方、船役銭・船方役など諸役、水軍政策などに関して検討を加えた。そして、三浦・房総両半島を中心として相模・武蔵・安房・上総・下総沿岸諸浦の郷村支配と両氏の軍編成との関係についても多くをさいた。
 また第2部では、まず、戦国末期・江戸初期における湾奥の塩場・塩田に触れ、その最大の塩生産地であった行徳領塩浜付村々の塩業について、寛永・元禄検地と塩年貢の関係、塩浜反別・生産量の推移、塩田の仕組みと製塩技術、流通・販路、災害・普請と幕府の政策、経営形態の変化などの問題を取り上げ、江戸時代全体を通してその変遷を見た。」
                             (本書「あとがき」より)

第1部 戦国期江戸湾の海上軍事と浦支配
 はじめに
 第1章 北条氏三浦水軍の成立
 第2章 里見水軍の武相攻撃と内房総支配
 第3章 里見氏内訌と水軍合戦
 第4章 三浦船軍と走水海の制海権
 第5章 海賊横行の海域
 第6章 天正期江戸湾の覇権をめぐって
 第7章 北条氏の浦支配と水軍政策
 第8章 内房総諸浦の支配形態
 北条・里見氏略系図
 関係地図
 戦国期江戸湾海事年表 
 参考文献
 索引

第2部 江戸湾奥の塩業史―行徳領塩浜付村々―
 はじめに
 第1章 徳川家康の関東入部と行徳塩
 第2章 寛永の塩浜検地
 第3章 元禄検地にみる行徳塩浜の実態
 第4章 享保改革と行徳塩業
 第5章 塩浜経営と災害対策
 第6章 行徳塩の販路
 第7章 幕末から明治期へ
 第8章 行徳塩業の消滅
 行徳塩浜災害年表
 参考文献
 索引


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