日本古代の家族・親族
―中国との比較を中心として―

成清 弘和著
(園田学園女子大学非常勤講師/
1951年生まれ)


2001年4月刊
四六判・192頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-201-9
2000円 品切れ
2005年4月4刷出来
「本書は、前著『日本古代の王位継承と親族』(1999年、岩田書院)第2編「親族形態の諸相」の補足を第一の目的として構想したもので…、古代日本の家族・親族の実態を理解するには不可欠の戸令応分条と対峙し、夫婦別財の存在を未婚女子に対する相続等の明示を養老令の規定に見出して、双方制という親族組織に一層の確信を持つことができた。」
「正倉院に伝えられた膨大な戸籍や計帳の類を主な資料としてはあえて用いず、日唐律令の比較分析を主たる方法として、日本古代の家族・親族の実態を多面的に考察したい。」(本書「はじめに」「あとがき」より)
【主要目次】
第1章 家族・親族論
文化(社会)人類学の家族・親族論/日本古代史学の家族・親族論
第2章 家族間の経済関係
日唐応分条の比較/唐、応分条の特色/大宝・養老戸令応分条の特色
第3章 親等制(五服制)と親族名称
前近代中国と古代日本の親等制(五服制)/前近代中国と古代日本の親族名称
第4章 冠婚葬祭と家族・親族
律令の休暇規定について/冠礼(出産・誕生)と家族・親族/冠礼(喪)と家族・親族/婚礼・祭礼と家族・親族
第5章 女性の社会的地位
女帝(王)の存否/公主と内親王/内命婦と外命婦/地方豪族層の女性
第6章 結婚・離婚・恋愛など
婚姻の法的手続き/婚姻の実態/離婚の法的手続き/離婚の実態/恋愛など
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