出羽三山の神仏分離

後藤 赳司著

(出羽三山山岳宗教研究所主幹)

1999年11月刊
A5判・222頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-153-5
2800円


明治6年、出羽三山神社の初代宮司として、若き平田派国学者西川須賀雄が任命された。
彼は疾風のごとくこの地を駆け回り、神仏分離をなしとげ、出羽三山を統合した。
そして明治9年、千葉県安房神宮宮司として、出羽三山をあとに、勇躍立ち去っていく。
本書は、彼の日記『遊久天乃須佐備(ゆくてのすさび)』を基にして、
出羽三山の神仏分離の実態を明らかにしたものである。
使命感あふれる若き青年神道家と、羽黒派修験道を遵守してきた誇り高き人々、それぞれがたどった明治の激動の時代を描く。


【主要目次】

第1章 神仏分離の光顕−明治宗教改革の道−
1 祭政一致と神仏判然令発布
2 羽黒山の神仏分離の光陰
3 湯殿山の神仏分離への逆光
4 羽黒山の転光
第2章 神仏分離の光芒
1 羽黒山の神仏分離前夜
2 西川須賀雄宮司の着任
3 羽黒山改革への道(1)−神務所規則の交付−
4 羽黒山改革への道(2)−開山堂改正・講社−
5 湯殿山合併への道
6 具体的な神仏引分けへの道
7 神仏分離成就への道(1)
8 神仏分離成就への道(2)−峰中改正・三山確定−
9 神仏分離成就への道(3)−玉串配賦−
10 出羽三山の光映


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