近代東京の水車
―『水車台帳』集成―

鈴木芳行編

1994年9月刊
B5判・540頁・上製本・函入
ISBN4-87294-15-X
14800円


本書は、明治大正期の東京府の水車行政文書約1万2000点をもとに、
1195台の水車台帳を復元し、最終的な水車所有者の50音順に収録したものである。
東京府は、1897(明治30)年に「水車業規則」を発布したが、
これは水車の許認可事務を東京府の行政下におくことを明らかにしたものであった。
しかし、時期を隔て、申請人も異なる申請が繰り返し行なわれた結果である水車行政文書を地域の水車資料として統一的に掌握するためには、ある種の集約が必要である。
そこで本書では、所有者の移動や水車器械の変更などの事項を一覧できるように、
各水車ごとに集約した。これが「水車台帳」である。


 

各「水車台帳」の記載内容は、下記のとおり詳細にわたる。
水車番号/所有主姓名[郡区名]
・所有主住所
・水車所在地(水車所在地と工場所在地とが異なる場合は、工場所在地も掲げる)
・地目・面積
・水車場(水車小屋・工場の間口×奥行、または建坪。建物の形態)
規模(水車水輪径、滝落の計測値、材質、樋口の竪横の長さ、水路、馬力、他)
業種(精穀業・製粉業などの業種名のほか、道具・器械名とその個数など)
引用(動力源となる引用水路の名称)
沿革(新設・売買・譲渡・相続・転居・改名・共有権移動・水車移転・機器変更・他)
・参考欄(申請書類のうちの規範的な文書や、水車研究に資するとみられる文書、および、水車器械の構造図・現況図、他)

なお解説では、東京府の水車行政の歴史を概観し、あわせて水車の経年変化、水車産業の分布についてふれる。

附:収録文書一覧/水車分布地域別索引


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