アンバ大杉信仰

大島建彦編著

(東洋大学教授)

1998年4月刊
A5判・470頁・上製本・函入
ISBN4-87294-108-X
11800円


アンバさまとか大杉さまとかよばれる神が、ひろく奥羽から関東にかけて知られており、これまで多くの研究者によってとりあげられてきた。
その神は、漁の神でもあったり、疫病神や疱瘡神でもあったりして、かなりまちまちな形態をとって受け入れられ、信仰の全体像はたやすく捉えられるものではない。
本書は第1部で、編者による「アンバ大杉信仰の展開」をかかげ、第2部で、茨城県稲敷郡桜川村阿波に鎮座する阿波本宮大杉神社の縁起や、各地の近世記録を収録し、大杉神社拝殿の扁額、境内の石造物の一覧を収録し、あわせて大杉神社宮司の就退任記録を収める。そして第3部には、大杉神社の信仰圏をしめす各種の資料を収録した。
第4部は、大正3年に刊行された『大杉神社文書録』を覆刻した。この書は、大杉神社に関する基本的な資料であるにもかかわらず、私家版で30部しか印刷されなかったものである。


【主要目次】

第1部 アンバ大杉信仰の展開
 大杉大明神の由来伝承/大杉大明神の房総巡幸/
 大杉大明神の江戸進出/大杉系統の社祠の分布/
 大杉神社の信徒の分布/大杉神社の三つの信仰圏

第2部 アンバ大杉信仰の諸資料
 大杉大明神の縁起/アンバ大杉関係の近世記録/
 大杉神社拝殿の扁額一覧/大杉神社境内の石造物一覧/
 大杉神社宮司の就退任記録

第3部 大杉神社の信仰圏
 大杉神社の所在一覧/
 大杉神社社務所建築の寄進者一覧(大正年間)/
 神面貸与の講中一覧(昭和20-30年代)/
 大杉神社参詣の講中一覧(昭和60年・平成8年)

第4部 大杉神社文書録
 富沢静堂編 大正3年刊 覆刻

アンバ大杉信仰文献目録


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