柳田国男研究年報2
柳田国男・ことばと郷土

柳田国男研究会編
(代表:後藤総一郎)

1998年3月刊
A5判・224頁・上製本・カバー装
ISBN4-87294-103-9
3800円


「わたしたちの『柳田国男伝』は大著にも拘わらず多くの読者に迎えられ、何回かの版を重ねることができたことはなによりであった。と同時に、それをひとつの契機として、より詳細なより個別的な柳田国男研究が生産されていった。…しかしそれでもなお、柳田国男の世界は未明の世界を限りなく持っているように思われる。…
 そうした無限の可能性を秘めたともいうべき「伝記研究」に向けて、ここしばらくはそのボーリング作業をつづけていきたいと思っている。」 (後藤総一郎:第1集序文より)


【収録論文】

史心と平凡―柳田国男の歴史認識と民俗語彙― ……… 永池 健二
ことば・歌・民謡、そして音楽 ……… 小野寺節子
―柳田国男の民謡論と楽曲記述について―
柳田国男の教育運動(2) 柳田民俗学における郷土の教材化(1) ……… 杉本  仁
―「山村調査」と「綜合郷土研究」―
柳田学の示唆と現代経済思想(上) ……… 井口  貢
―経済人類学、そして文化経済学を視座に入れて―
[伝記研究]
「年譜」の中の柳田国男伝(下) ……… 小田 富英
松岡たけ小像 続 ……… 曽原 糸子
[調査ノート] 柳田国男と内閣文庫(1) ……… 飯澤 文夫
[資料紹介]
柳田国男「民俗採集と言葉」 ……… 解説:小田 富英
柳田国男『近畿方言』掲載書簡 ……… 解説:堀井令以知
 
*(1)柳田国男・ジュネーブ以後(三一書房刊)


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