江戸内湾の湊と流通

西川武臣著
(横浜開港資料館調査研究員)

1993年10月刊
A5判・248頁・上製本・函入
ISBN4-87294-07-9
5900円 (税別)


近世初頭から明治初年にかけての江戸内湾地域の湊と廻船について考察。特に現在の横浜地域にあった湊を中心に、各湊の商人の活動と流通の実態を解明する。この地域は、江戸内湾地域の商品流通を考える上で最も重要な地域になっているにもかかわらず、研究史の空白部分になっていた。
本書は、数少ない史料を活用して考察を進め、その空白部分を埋める。

【主要目次】

序 章 江戸内湾流通史研究の回顧と課題

第1章 近世神奈川湊の成立と展開

第2章 江戸幕府の流通統制と江戸湾の湊

第3章 江戸内湾地域の湊の様相 東京湾沿岸地域の湊と船
 江戸内湾地域の「商人」たち
 江戸内湾の流通と神奈川湊
 幕末期の東廻り海運と知多半島の廻船について
 神奈川湊関係文書について

第4章 商人の活動と流通の諸相 幕末期の在郷商人
 江戸内湾の湊と米の消費
 薪の流通と江戸・横浜
 石の流通と村の石工
 『関口日記』にみる在郷商人

第5章 幕末から明治初年の物資流通
 開港直後の貿易と開港場周辺の「商人」
 横浜開港の影響と「商人」の活動
 横浜開港と「絹の道」
 幕末・明治初年の東京(江戸)・横浜間の水運について


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