大垣藩戸田家の見聞書
二百年間集積史料「御家耳袋」

鈴木 喬 編著
(熊本地名研究会会長/1920年生まれ)

2006年7月刊
B5判・150頁・上製本・カバー装
ISBN4-87294-052-0
2857
(税別)
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大垣城の内郭にあった編者・鈴木家家蔵史料の第1輯。
寛永12年から、美濃大垣10万石の城主であった戸田家、およびその前後の美濃国に関する見聞書『御家耳袋』を翻刻し、訳文と注解を付す。
収録される年代は、天正18年に家祖戸田一西が武蔵国鯨井に3000石を与えられたことにはじまり、延宝8年の藩士大削減、享保の分限帳を含み、最終的には寛政3年までの200年間の史料が集積される。
内容は、戸田左門一家が関ヶ原の戦い、大坂の陣、島原の乱において、いかに徳川幕府に忠誠をつくして大垣10万石の大名として存続したかという証票記録が中心となっており、それは、島原の乱の出陣経過、行軍行列の詳細と4代将軍家綱の日光社参の供奉記述などに多くの紙面を割いていることでも明らかである。
昭和5年の『大垣市史』編纂時に基本史料としてその一部が利用されただけで、今回はじめて全文翻刻される。

【収録内容】 愛文書林刊
天正18年武州鯨井御知行所之事
従摂州大垣え御供之衆之事
寛永11年家光公御上洛大垣御泊之事
慶安2年家綱公日光御社参之事
享保年中分限之事
寛永14年嶋原御出陣之節御下知状・御内書・御感状写
寛永14年嶋原御出陣一件
延享2年寺社并百姓等御除地之事
元禄15年御家中御仕置替次第
美濃郡代前録
延宝2年御簡略に依て御家来御暇 ほか

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