東京の力石

高島 慎助著
(四日市大学教授/1948年生まれ)

2003年8月刊・ISBN4-87294-030-X
A5判・374頁・口絵6頁・上製本・カバー装
4900円
「三重」「奈良・和歌山」「播磨」「京都・滋賀」「大阪」に続く、著者の力石調査報告の第6冊。「力石(ちからいし)」とは、「弁慶の力石」などに代表されるような、力較べや力試しなど に用いられる大きな石のことで、かつては全国の村々で、競技会がおこなわれていた。その起源は「石占(いしうら)」にあるとする説がある。都内に残る力石の多くには、みごとな刻字が施され、有形民俗文化財に指定されたものも多い。また現在でも、深川力持睦会によって「力持ち」(都無形文化財)が継承されており、他府県に較べ、「力石」に対する認識が高く、資料も多く残されている。
【主要目次】
※総論と、補論の一部は、『播磨〜』『大阪〜』(小社刊)とほぼ同内容です。
総論 「力石」の歴史/競技方法/概要/あれこれ
本論 東京の「力石」
区町村別に1271個の力石を網羅し、その基礎的データを提供。都内最古は江東区の志演神社(寛文4年)、最新は江東区の紀文稲荷神社(昭和34年)。
補論 東京の「力石」について/全国の「力石」に対する動向/東京の「力石」に触れて
付録 参考文献/東京の「力石」所在一覧
【力石:データ】
所在地/住所/情報提供者[生年]
大きさ(3方向の最長部)/重量
切付(力石に刻まれた重量・名前・年代など)
写真426点・図版40点(主として「切付」のあるもの)
関連事項 情報提供者の談話(力石が使われていたころの話など)
参考文献の該当個所の引用/現地説明板の文章
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